「ちりめん本」が誕生した明治中期、ヨーロッパはジャポニスム文化の最盛期でした。宣教師などの来日外国人によって翻訳され、彩色の美しい挿絵が添えられた「ちりめん本」が架け橋となって、日本文化が世界に紹介されていきます。
「ちりめん本」とは、主に明治時代中期から昭和初期まで流行した木版手摺りの和本で、印刷済の和紙を縮緬(ちりめん)状に加工してから絹糸で和綴じ製本したものです。1885(明治18)年、長谷川武次郎(1853-1936)が刊行した『花咲爺』や『因幡の白兎』などの「日本昔噺」シリーズがその始まりとされています。
今回は、立教大学図書館が所蔵する貴重書から「ちりめん本」と「平紙本」を、池袋・新座両館で展示します。ぜひその美しさをご鑑賞ください。
2023年10月6日(金)~11月7日(火) 池袋図書館地下1F展示コーナー
2023年11月15日(水)~12月15日(金) 新座図書館1F